浄化・汚水処理&メンテナンス、バイオマス農園の環衛
太陽熱養生処理は、まず畑に硫酸マグネシウム、石灰、カルシウムなどのミネラルのほか、廃菌床、牛糞堆肥、バチルス属細菌などを施肥します。その後、畑一面がボトボトになるまで潅水し、最後にビニルシートで覆い、土壌中の温度が延べ900℃に達するまでおいておきます。ぼくそんふぁ〜むでは、バチルス属細菌の効能を活用するとともに、太陽熱養生処理を施すことにより、土壌中の微生物の多様化、団粒構造化の促進、草の種を賦活化させているので除草剤や殺虫剤などの農薬をほとんど使用しておりません。
汚泥の脱水工程で発生するろ液中にも、窒素、リン、加里が存在しているほか、バチルス属細菌も生息しています。このろ液を、水くれくれ野菜のキュウリやナスの根元に直接潅水することにより、水分と肥料を継続的に供給しています。
この他、バチルス属細菌は汚泥や土の団粒構造化を促進するので、土壌中の通気性が改善されることが知られています。また、バチルス属細菌は良性線虫に捕食され、良性線虫は根こぶ線虫を捕食しますので、根こぶ線虫を駆除するために大量の農薬を散布しなくても、芋類などの根菜類の表面がブツブツになる根こぶ線虫被害を抑制できます。キュウリの葉が白くなるカビの一種のうどん粉病に対しても、バチルス属細菌が分泌する抗生物質アイチュリンAによって抑制できるなどの効果があります。このように、農集施設内でバチルス属細菌を優占化させた汚泥を用いることにより、肥料効果の他、生物化学的効果を利用することで、農薬等の使用を低減しています。
日本の野菜は農薬漬け中国から輸入されている上海早生という品種のニンニクは、3個で100円程度、日本で栽培された上海早生は、4.5倍の1個150円で売られているようです。何故、日本のニンニクは中国産の4.5倍でも売れるのだろうか。多くの消費者は、中国産の野菜は農薬漬けで怖いという先入観を持っており、何となく買い控えるという心理が働いているのではないでしょうか。実は、統計的にみると日本は中国、韓国と並んで世界トップクラスの農薬使用国であり、アメリカの6倍もの農薬を使っています。日本の野菜は安心安全というのは、先入観のほか何物でもないのです。