ぼくそんふぁ~むの可能性

2002年に閣議決定されたバイオマス日本総合戦略において、資源循環型社会の形成を目指すと宣言。2014年、地方の人口減少に歯止めをかけ、日本全体の活力を上げることを目的とし、地方創生が発表されました。

「資源循環型社会の形成」「地方創生」「温暖化対策」は、いずれもなかなか進まないなか、間違いなく、地方の活力が低下し、耕作放棄地が増え続け、自然災害の規模が大きくなっているような気がします。自分たちでできることなど、微々たるものかも知れませんが、農業が抱える問題を解決していくための一つのモデルになればとの思いから、「自分たちでできることからやろうよ!!」の精神で、ぼくそんふぁ~むの活動を2016年にスタートさせました。

人手不足で耕作放棄地になる寸前の圃場1反を借り受け、汚泥バイオマスを利用した圃場実験を開始。2019年には、さらに2反の耕作放棄地を借り受け、玉ねぎ、ニンニク、里芋などを栽培しています。2020年中に、さらに4反の耕作放棄地も借り受ける予定です。

国内外から視察者

インドの中央・地方政府の官僚さんたち、中国甘粛省の官僚・研究機関の研究者さんほか、バチルス属細菌を用いた汚水処理技術や汚泥利用を研究している新活性汚泥技術研究会さんなどが視察に訪れています。あわせて、全国浄化槽技術研究会での発表、月刊下水道や月刊浄化槽へ論文発表など、我々の取り組みを発信しています。

我々は、地域の子供達にトイレ、台所、お風呂から排出される生活系排水がどのように処理され、発生した汚泥をどのように利用されているのかを見てもらい、汚泥肥料で育てた野菜を収穫してもらうことを通じて、資源循環の大切さを学んでもらっています。このように、野菜の収穫を楽しんでもらうことにより、環境のことを考える野菜大好きちびっ子が増えればと考えています。